食品偽装問題の陰

 特にこの頃問題視されている、食品偽装問題の大手百貨店やレストランなども、やはり警察官の天下り先と成っている実態がある。

〖食品偽装事件内容〗

阪急阪神ホテルズが運営する八ホテル及び一事業部の二三店舗、四七商品でメニューと異なった食材を使用して料理を提供した。

(阪急阪神ホテルズは、該当する料理をホームページに店頭で告知し、利用したと申し出た客には返金に応じるとした)

千里阪急ホテルでは結婚式の食事メニューにシャンパンと表示しながら、実際にはスパークリングワインを提供した。

ザ・リッツ・カールトン大阪では車エビと表示しながら安価なブラックタイガーを提供していた。

近鉄系のホテル「奈良万葉若草の宿三笠でも「大和肉鶏唐揚げ」のメニューで別産地の鶏を提供した。

高島屋でも百貨店やショッピングセンターのレストラン・売り場十ヶ所、六二商品でメニュー表示・商品名と異なった食材の使用が判明したと発表した。

これらの明るみに出た企業は、全体の一部に過ぎないと考える。このように庶民を騙し暴利を貪っていた警察官の天下り先が、食品偽装していた実態が明るみに出た以上、天下った元警官がその事実を「知らなかった」では通らない。これはゆゆしき事態である。

この偽装問題、警察官の天下り先であるからなのか、処分の対応に実に時間が掛っている。現在までに知る限りの制裁としては、阪急阪神ホテルズの出崎弘社長が、10月26日に親会社である阪急阪神ホールディングス角和夫社長に辞任を申請、28日に辞任が受理された。出崎社長の役員報酬を当面の間20%報酬減額にしたうえ、役員10人の社内処分を発表。親会社の阪急阪神ホールディングスの角和夫社長が役員報酬の50%を自主的に返上したが、庶民を騙し続け暴利を貪っていた事実だけでも詐欺行為の大罪なのだ。そんな生温い処分だけでいい筈がない。これからどのような捜査をし、彼らへの制裁と処分が出て行くのか、注目していきたいところである。

不況に喘ぎ、経済が低迷する国家、それに漬け込み庶民を弄ぶこれら国賊達、ますます深刻化する人心の荒廃、その矯正は如何なる部分で施して行けばいいというのか…

警察官という正義の象徴ともいえる存在が、斯くも甚だしく堕落し、放恣な思考と不全なる姿勢で職権の乱用をしている実態に、今まさに我々一人一人が目を向けなければならない。正義はどこへ消えたのか。虚しい現実社会は、悲しい程に見るに堪えない実態がある。