浮上した選挙違反徳州会

この頃世情を賑わしている徳州会選挙違反事件など、筆者は氷山の一角に過ぎないとみている。何時まで経っても政治と金の関係は収まらないと想うのは筆者だけであろうか…。

しかし実際選挙というのは、どうしても莫大な金が掛るという形態から、純粋に選挙を行っているのは一部に過ぎず、水面下、何らかの恰好でこうした行為が平然と取り行われているに違いないといった考えに至るのだ。それにしても徳田毅衆議院議員ひきいる徳州会、お粗末な顛末である。

 

〖事件の経緯と全容〗

2012年12月の、四六回衆議院議員総選挙で、鹿児島県第に立候補し当選した徳田毅議員の陣営に、多数の職員を給与・日当を払い運動員として派遣したとして総務省から公職選挙法違反の可能性があることが、2013年9月16日に明らかになった。

2012年11月26日の、衆院解散後から投票日前日の12月15日まで、徳洲会傘下の病院や社会福祉法人などの、看護師や職員360人を運動員として派遣をし、1億1470万円相当の現金や金券を支給し、戸別訪問やポスター張りなどに従事させた。

徳田虎雄グループ代表は、2012年の選挙で「(対立候補が)二度と出馬できないようにしろ」と伝え、次男の徳田毅の圧勝を目指すようグループ幹部に指示、「20年もすれば、その内に総理もとれるかも」などとし、「落選なら全員クビ」と幹部職員に告げていたとされる。

徳洲会に、20年以上勤める職員は「(職員の選挙運動は)ボランティアとか、そういう形でやっております。(選挙違反の取り締まりを警戒しての発言か?)警察が取り締まりをしますよね。それが終わった時点で、キックバックするということで。例えば賞与とか」と話した。
2012年の衆院選に派遣された元職員は「(幹部が)作業したパソコンとかは、データが入っているものに関しては、とりあえず全部消してという形ですね。理事長のファミリーの方とかも来てましたね。偉い人はたぶん、みんな来てたと思います。(代表的な)各病院の部長、全員来てたんじゃないかなと」と話した。体中の筋肉が急速に衰える難病を発症して、しゃべることができない虎雄氏が病室から、視線で考えを伝える形で指示していたという。
徳洲会に20年以上勤める職員は「中継ですよ。朝の朝礼、夜の終礼、全部見てチェックして」と話したという。

派遣された職員によると、運動員として仕事をした日付については、欠勤扱いとし、その代わりに、報酬をボーナスなどに加算して、後日支給。さらに、選挙終了日には、内部資料を全て消去するよう命じられたという。

2013年10月20日、混乱の責任をとって、徳田虎雄グループ代表が、医療法人徳洲会及び特定医療法人沖縄徳洲会の理事長職から退任するとともに、社会医療法人社団木下会、医療法人静仁会、埼玉医療生活協同組合、札幌医療生活協同組合の理事長職からも退くことを明らかにした。一方、同年11月3日付で株式会社徳洲会、徳洲会建物管理株式会社、インターナショナル・ホスピタル・サービス株式会社など六社の社長に就任しており、グループ内では院政を敷くのではないかとの観測が流れた。

10月20日の医療法人徳洲会臨時理事会では、代表の親族が利益を抜いていることに対する批判が起きた。

201311月12日には、東京地検特捜部警視庁刑事部捜査第二課の捜査で、徳田虎雄代表の子で、株式会社徳洲会社長を務める医師及び関連会社JPホールディングス社長を務める眼科医のほか、株式会社徳洲会経営企画室室長、東京西徳洲会病院事務局長、静岡徳洲会病院事務局長、南部徳洲会病院事務局長、株式会社徳洲会経営企画室長の計六名が公職選挙法違反の容疑で逮捕され、次男の徳田毅衆議院議員もこれを受け自由民主党に離党届を出した。

<FNNニュース参照>