ファシズムへの危険 

 現在の政府の方針を見るに、飛躍した私見であるやも知れないが、国が戦前の体制に近づいているように思えて仕方ない。

先より記述した通り政府が国民の全てを管理し、主だった情報は秘密化し、憲法改正という謳い文句を以て軍隊を擁立させ、憲法を逸脱した差別法(暴対法・暴排条例)を以て、恣意に方針に従わせようといった意向が見え隠れする。

現・日本国憲法は、先の大戦の敗戦により、戦勝国より受け入りの憲法である事実から、憲法改正は我等国民の願いであるのに間違いは無いが、今回制定されようとしている改正案というのは、現在の戦勝国受け売りの現憲法をもじって、政府の都合の良い部分だけ付け加え、また添削を行っただけの粗末な内容であり、到底改正とはほど遠いものである。突き詰めれば、法の下の平等や、言論・結社の自由さえ脅かされ、現在の自由で平和な国とは、程遠い状態に追い込まれる危惧を抱かずにはいられない。

このまま自民党の打ち出す法案を可決させ、その核心にある意図のまま、恣意に政治を歩ませたならば、いずれ戦前のファシズム化にフィールドバックして行く危険性が高い…と、いう懸念が払拭できないのだ。

 皆さんも知っているかと思いますが、戦前迄の政治というのは、軍部の方針のままに政治が暴走して行ったという事実があり、軍イコール政府でありました。その手足と成り、『徹底取り締まり』を謳い文句に、従わぬ者はすべて検挙といった横暴を行ったのが憲兵であり、憲兵、つまり警察機関が非常に力を持っていた為、極めて危険な、恐怖政治さながらであった。と、いう事を知って頂きたい。憲兵は恣意に庶民を検挙し、又、暴行し、恫喝した歴史がそこに存在したのだ。

つまり、国家権力の背景から「逆らえば逮捕」となる実態があったから、憲兵自身が勘違いしていく訳で、絶対権力の陰で、何をしても許されるといった考えまでは無かったにしろ、「従わぬとはけしからん…」といった、人間の悪性がその憲兵の『国からの使命である』という矜持と、自尊心を揺るがし、また、勘違いをさせ、「逆らう者は国に逆らって居る…」と、いうような考えになっての言動だったと筆者は理解している。

現在の警察機関の横暴が、その片鱗を覗かせていると言わざるを得ない。筆者は、先ゆく国の歩みに於いて、ファシズムへの暴走への懸念と危惧を強く抱くのである。

警官を見れば目も合わせられずビクビクし、逃げ隠れする格好と成り、文句の一つも言えない、言われた事には一つも逆らえない世界なんて、冗談ではありません。皆さんも想像してみてください。